公開日:2021年10月15日
キャスト
土方歳三:岡田准一
お雪:柴咲コウ
近藤勇:鈴木亮平
沖田総司:山田涼介
芹沢鴨:伊藤英明
松平容保:尾上右近
徳川慶喜:山田裕貴
井上源三郎:たかお鷹
孝明帝:坂東巳之助
山南敬助:安井順平
永倉新八:谷田歩
藤堂平助:金田哲
斎藤一:松下洸平
山崎烝:村本大輔
原田左之助:吉田健悟
岡田以蔵:村上虹郎
糸里:阿部純子
ジュール・ブリュネ:ジョナス・ブロケ(英語版)
七里研之助:大場泰正
佐藤のぶ:坂井真紀
佐藤彦五郎:山路和弘
外島機兵衛:酒向芳
新見錦:松角洋平
久坂玄瑞:石田佳央
桂小五郎:淵上泰史
中島登:渋川清彦
大沢逸平:マギー
宮部鼎蔵:三浦誠己
伊東甲子太郎:吉原光夫
市村鉄之助:森本慎太郎
清河八郎:髙嶋政宏
丸十店主:柄本明
本田覚庵:市村正親
スタッフ
原作:司馬遼太郎『燃えよ剣』(新潮文庫刊 / 文藝春秋刊)
監督・脚本:原田眞人
音楽:土屋玲子
製作:市川南、佐野真之
共同製作:兵頭誠之、藤田浩幸、藤島ジュリーK.、杉田成道、弓矢政法、飯塚浩彦、宮崎伸夫、広田勝己、林誠、鯉沼久史、吉川英作、東実森夫、田中祐介、井戸義郎
企画:鍋島壽夫
エグゼクティブプロデューサー:山内章弘、豊島雅郎
プロデューサー:佐藤善宏、臼井真之介
撮影:柴主高秀
照明:宮西孝明
美術:原田哲男
録音:矢野正人
編集:原田遊人
VFXスーパーバイザー:オダイッセイ
装飾:籠尾和人
衣装デザイン:宮本まさ江
ヘアー&メイクアップ / SFXデザイナー:渡辺典子
床山・美粧HOD:高嵜光代
Bカメラ撮影 / ステディカム:堂前徹之(SOG / SOC)
音響効果:柴崎憲治
スクリプター:川野恵美
殺陣:森聖二
スタントコーディネーター:中村健人
キャスティング:田端利江
助監督:谷口正行、増田伸弥
ラインプロデューサー:和田大輔、渡辺修
宣伝プロデューサー:笹部優子
プロダクション統括:佐藤毅
配給:東宝、アスミック・エース
製作プロダクション:東宝映画
製作:「燃えよ剣」製作委員会(東宝、アスミック・エース、住友商事、電通、ジェイ・ストーム、時代劇専門チャンネル、ジェイアール東日本企画、産経新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、東急エージェンシー、コーエーテクモゲームス、日本出版販売、時事通信社、GYAO、中日新聞社)
あらすじ
江戸時代末期。
黒船が来航し開国を要求すると、幕府は日米和親条約を終結。しかしこの判断をめぐって日本は不安に揺れていました。混乱する幕府を支えようとする佐幕派と、尊王攘夷を唱え天皇を中心とした新しい政権を目指す倒幕派が対立した激動の時代。
京の治安は急激に悪化、江戸では開国を断行した井伊直弼が桜田門外で暗殺され、討幕派による攘夷運動が各地で起こっていました。
その頃、武州多摩では、田舎の百姓の子で“バラガキ”と呼ばれていた土方歳三が、同郷の近藤勇が運営する天然理心流の道場「試衛館」で、沖田総司らと共に剣の腕を磨いていました。
試衛館には、北辰一刀流免許皆伝の山南敬助や同じく北辰一刀流の藤堂平助など実力者がいる一方で、なかなか人が集まらず運営は行き詰まっていました。
そんな中、京都では後の徳川慶喜となる一橋慶喜の命により、会津藩主松平容保が京都守護職に就き、京を守るために全国から腕に自信のある者を身分問わず集めることになりました。
この話に近藤は食いつき、土方の反対を押し切る形で京へ。
しかし、発起人である清河八郎は尊王攘夷の思想のために組を私物化しようとしており、それを見抜いた土方は早々に見切りをつけ、会津藩とつながりのある芹沢鴨と会います。
壬生浪士組を発足すると、長州藩の浪士など倒幕派の浪士を次々に殺害。彼らの活躍により京の治安は次第に回復していきました。
ついに会津藩の後ろ盾のもと、芹沢鴨と近藤を局長においた「新選組」を結成します。
新人隊士が次々と入隊し、組織はさらに拡大していきました。土方はならず者たちをまとめるために、局中法度を設定。逃げたら切腹、勝手に金策を行ったら切腹など厳しいルールを敷きました。
隊長としての器を認める近藤の代わりに憎まれる役を引き受ける土方は、類まれな手腕で組織を統率。新選組は討幕派勢力の制圧に尽力し、地位を築いていきました。
京の治安が戻る一方で、酒乱で乱暴な性格の芹沢の悪行が目立ってきました。商人に対する強引な金銭要求や、女性への暴行など隊の評判は一気に悪化していきます。
松平容保より芹沢の始末を命じられた土方は、沖田、井上、斎藤らを連れ芹沢の寝ているところを襲い惨殺。討幕派の犯行に偽装しました。
そんな中、土方は闇討ちで傷を負い、江戸生まれのお雪と運命的な出会いを果たし惹かれ合います。土方はそんなお雪から「池田屋」に長州藩の浪人が出入りしていると聞き、密偵を使って長州・土佐藩などが倒幕作戦を企てている情報を掴みました。
すでに薬屋として潜り込んでいる山崎に誘導され、近藤、沖田ら新選組は池田屋へと押し入ると、27人もの攘夷派浪士を斬り倒幕作戦を未然に潰すことができました。
世の中にその名を轟かせた新選組は、新たに高い教養と家柄を持つ伊東甲子郎を参謀として迎えました。
北辰一刀流であり、かつ政治的思想を持つ伊東でしたが、新選組を尊王派に変えようと企てていました。山南や藤堂はそんな伊東に惹かれ、新選組の武力向上のみを求める土方と徐々に溝を深めていきます。
そして、ついに山南が隊を脱走。土方はこれを許さず、局中法度違反として切腹を命じました。
この事件により、伊東は近藤の暗殺計画を企てましたが、土方が先に伊東や藤堂を暗殺。
しかし、薩長同盟の成立によって時流は一気に倒幕へと傾き始めていきます。
1867年。
ついに時の将軍、徳川慶喜が大政奉還を宣言し幕府は事実上崩壊。新選組ら旧幕府軍は失意の中、鳥羽伏見の戦いで奮戦するも総崩れとなってしまいました。近藤は重傷を負い剣が握れないほどとなり、沖田は結核によって床に伏せ、井上ほか多くの死者を出して敗走することに。さらには慶喜が松平を伴い逃走し、隊士たちの士気も下がっていきました。
近藤らと故郷へ逃げ延びた土方は、髷を切り再起しようとしていました。しかし、「新選組」から離れ自由を求める近藤は、土方の制止を振り切って官軍へ投降。のちに斬首されてしまいます。そして、そのあと、沖田も病が悪化。ついに病に倒れてしまいました。
最後のひとりになってもやるだけだ。
そう言う土方は固い絆で結ばれた同士やお雪との別れを決意し、江戸、会津、さらに北へと行軍し、蝦夷地五稜郭へとたどり着きました。
幹部だけに許される写真撮影を済ませると、小姓市村鉄之助に手紙と自身の写真を家族に届けることを頼みました。
1869年5月11日。
新政府軍による五稜郭への攻撃がはじまり、圧倒的な武器の差で次々と味方が倒れていきました。土方は徹底防戦の指示も聞かず、敵の本陣まで近づいていきました。
「新選組副長、土方歳三だ!」
そう名乗り馬を進め、ボロボロになりながらも敵を斬ろうとしていました。
しかし、土方は大量の銃弾を浴びついに命を落としました。
土方の亡骸は、函館で救命活動を行うお雪のもとへと運び込まれました。
(引用:映画ウォッチ)
感想
この物語の主人公は土方歳三(岡田准一)。超目標は新撰組を最強の剣客集団にすること。
松平容保(尾上右近)から命を受けてこの目標は立てられました。しかし時の流れでこの目標自体がどんどん時代に合わなくなってくる。対立する環境は、思想の対立する方々。芹沢鴨(伊藤英明)、山南敬助(安井順平)、伊東甲子太郎(吉原光夫)等々。
新撰組自体対立はたくさんあって、ドラマ要素は無数にあり、だからこそ何回も映像化されているのだと思いますが、この映画は要素が多すぎて感情移入できません。お雪(柴咲コウ)との恋愛要素なんて本当に必要でしょうか。純粋に一旗あげてやろうと集まった地元の仲間の友情ものでいいじゃないですか。
そもそもこの映画2時間半もあって長すぎます。できれば映画は2時間以内で納めていただきたい。それなのに、尺が長い割に、土方や近藤勇(鈴木亮平)、沖田総司(山田涼介)など主要キャラクターの描写が甘い。もっとキャラクターを絞って丁寧に描かれていれば、もっと感動できたと思います。登場人物が多すぎます。
金をかければいいというものではないですね。
視聴方法
・Amazonプライム