映画

『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』のあらすじ・感想〜嵐の主演映画・原作イノッチ

公開日:2002年10月18日

キャスト

岡野瞬:相葉雅紀

二葉廉太郎:松本潤

恩田琢磨:二宮和也

貴田春彦:大野智

鴨川忠:櫻井翔

鴨川かごめ:井ノ原快彦

岡野勝幸:山崎一

橘みく:伴杏里

高野君江:秋山菜津子

ボンの父:田山涼成

タクマの父:半海一晃

タクマの母:今江冬子

千景重森:大林丈史

菅原洋二:野添義弘

音楽教師・早乙女:銀粉蝶

猿岩石:(当時 猿岩石(森脇和成有吉弘行))

星野さん:渋谷桃子

ハリー蘭丸:北村栄基

スタッフ

監督:堤幸彦

原案:井ノ原快彦

脚本:河原雅彦

音楽:辻陽

照明:石田健司

あらすじ

品川区にある八潮団地に住む、瞬、廉太郎、琢磨、春彦、忠の5人は全く性格も境遇も違う5人でしたが、中学からのくされ縁で、何かというと5人で集まっていました。ごくごく普通の高校生である瞬、居酒屋を経営する父を持ち裕福な暮らしをしている廉太郎、貧乏な暮らしをしながらもスケボーを楽しむ琢磨、いつもどこか抜けている高校生の春彦、八潮団地の暴走族を束ねる忠など、個性豊かな面々でした。

今迄八潮団地の中で主に過ごしてきた5人ですが、大人になりつつある彼らは外の世界に興味を持って行きます。5人はそろって原宿へ行こうと計画を立てます。気負って原宿詣でを5人は決め込みますが、都会の雰囲気に圧倒されそれぞれトラブルに見舞われて八潮団地に戻ることになります。そんな中、瞬と春彦は恋に落ちますが、二人とも不器用なためなかなか上手くいきません。

春彦の恋した女の子は八潮団地に引っ越してきた家族の一人娘でしたが、ときめく春彦をよそに彼女の方は、マイペースで我が道をゆく琢磨の方へ惹かれて行きます。さらに春彦は彼女のお母さんからの積極的なアプローチにより、彼女よりもお母さんの方とお近づきになってしまいます。そんなある日、5人は屋形船で騒ぐ大人たちを岸から見る機会がありました。大人への階段を登っている自分たちは、いつかああいう大人になってしまうのかと漠然とした不安を抱きます。

大人というものに拒否反応を抱きつつ、日常を送る5人ですが、そんな時に衝撃的な事件が起きます。借金を苦に琢磨の両親が自殺をしてしまいます。4人が駆けつけると、琢磨は悲しい姿となった両親を見上げて呆然としていました。声をかけることもできず、4人は琢磨を見守るしかありませんでした。琢磨は両親を失い八潮団地にいられなくなります。

4人の心配をよそに琢磨は徐々に元気を取り戻して行きます。そしてスケボーを片手に世界へ出て行くと仲間たちに告げます。他の4人それぞれ今までの生活とは違う新しい旅立ちが待っていました。彼らは5人揃って屋形船を見に行きます。そしてあんな大人たちにはなるまいと屋形船に乗っている大人を嫌うあまり、沈没させてしまいます。幸いにも大事故には至りませんでしたが、事件化されてしまいます。忠は自分が一番のはみだし者だからと4人の罪をかぶります。そのため忠は高校を退学になってしまいます。落ち込む瞬に気にするなと忠は明るくふるまいます。そして、琢磨がカルフォルニアへ旅立つ日がやってきます。彼を見送る4人も不器用にも大人への扉を開ける日がせまっているのでした。

(引用:映画ウォッチ

感想

5人の若者の群像劇。一番ドラマをはらんでいるのは二宮演じる琢磨か。彼らは生まれ育った八潮団地から出ようと原宿へ向かうも都会の雰囲気に圧倒され戻ってくる。

琢磨の両親は借金をしており、それを苦にして自殺する。1人になった琢磨は嫌でも生まれ育った八潮団地を出なければならなくなった。

琢磨は一人カリフォルニアへと旅立つ。八潮団地からの卒業である。

この映画の対立軸は子ども対大人だろう。大人の象徴が屋形船。彼らは大人になりたくないと屋形船を沈没させる。

大人の象徴である屋形船を沈没させたが、やはり子どもである彼らは大人の事情からは逃れられず、琢磨は八潮団地から去ることになる。そして彼らは少しずつ大人になっていくと言うことだろうか。

視聴方法

・TSUTAYA

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